滝行

台風が去った翌日、暴風警戒がまだ解けないなか、午前3時に起き出して、足柄まで車を走らせた。
午前6時から始まる滝行に参加するためである。前々から予定していたのだが、寄りによってこんな日に、である。

中止の場合は、前日に連絡があるはずだったが、連絡がない。ということは、「決行」ということらしい。

いまだ風と雨が残るなか、真っ暗な高速道路を慎重に運転していくと思ったよりも早く現地に到着し、車の中で小一時間、時折強い雨の音を聞きながら、しばしの仮眠。
やがて開始の時間になるころには、人がワラワラと集まりだした。
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道着に着替え、儀式めいたお祓いとお清めを済ましたら、いよいよ竹杖を片手に滝壺に向かう。
マイナスイオンたっぷりの澄んだ空気と雨上がりの森の匂い。
これまで鑑賞の対象でしかなかった滝は、歩みを進めるにしたがい、轟音があたりの音をかき消し、20数メートルから落下してくるものは、もはや液体であることを忘れ、頭に打ちつけてくる。

案内には、のどかな写真が掲載されていたが、
実際、滝壺に身を置くとそんな生やさしいものではなかった。
数回に分けて滝に打たれた。
両肩には打撲のような痛みがその日一日中残った。

聞けば、今日の水量はいつもの10倍以上だったという。
やはり、滝は鑑賞するものだ。